研究課題
基盤研究(B)
構造材料において一般にトレードオフ関係にある「強度」と「延性・靭性」を両立するための新しい方策として,共晶単結晶材料中の異相界面を活用した強度と靭性の同時向上機構モデルを提案し,そのモデルの検証ならびに適用可能条件の解明を目的とした基礎研究を行った.その結果,MoSi2/Mo5Si3共晶合金系においてモデルの有効性を確認するとともに,他の合金系の調査からモデルの適用可能範囲について,さらに単結晶マイクロ機械試験により共晶合金の構成相の基礎力学特性に関する様々な知見を得た.
本研究により脆性的な複数の構成相からなる超耐熱共晶合金の異相界面特性制御と組織微細さの制御により,高い高温強度特性と高い破壊靭性値の同時賦与が可能であることを明らかにしたとともに,これまで十分に解明されていなかった超高融点金属間化合物材料の塑性変形の基礎を明らかにしたことは学術的に非常に意義がある.また得られた成果は新規超高融点材料の実用化に向けた基礎としても重要であり,将来的な発電用ガスタービンをはじめとする熱機関の熱効率の向上と,それによる化石燃料の消費量ならびに温室効果ガスの排出量削減に大きく寄与することが期待されるため,社会的意義も高い.
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 4件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (30件) (うち国際学会 11件、 招待講演 11件) 備考 (3件) 産業財産権 (2件)
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