研究課題/領域番号 |
18H01805
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28010:ナノ構造化学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
木下 幸則 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (10635501)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | 磁気力顕微鏡 / 磁気共鳴 / 磁性ナノ粒子 / 粒子操作 / 磁気相互作用 / マイクロ波 / 水晶振動子 / ナノ磁性粒 / マニピュレーション / 力分光 |
研究成果の概要 |
本研究では、従来の磁気力顕微鏡にはない、磁性探針の磁気共鳴を利用した非侵襲性に優れる新たな磁気力顕微鏡法の開発に成功し、磁気共鳴力の検出による磁気イメージングを実現した。まず、磁性探針の磁気共鳴を励起するために必要なマイクロ波同軸共振器、およびその周辺のマイクロ波伝送路の特性を明らかにした。また、磁性探針に起因する磁気共鳴周波数を探針の振動応答計測で力学的に判別する手法を確立した。さらに、磁気共鳴力を高感度に捉えるためにマイクロ波のパワーや変調条件を明らかにし、磁性薄膜のナノメートルサイズの磁区分布を安定的に可視化できることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナノメートルサイズの微小な磁性体はバルクの磁性体にはない優れた磁気特性を有する。一方で、その物理構造と磁気特性を高精度に同時に得ることができる計測手法は、まだ確立されているとは言い難い。本研究の成果は、汎用性に優れる磁気イメージングツールである磁気力顕微鏡にナノ磁性体の観察に必要な非侵襲性を付与するものであり、学術的には、ナノメートル領域の磁気物理を大きく進展させる可能性があるほか、実用的には、ハードディスクドライブに代表される磁気記録デバイスの記録密度や消費電力を飛躍的に向上させる新たな情報ビット記録方式の開拓につながると期待される。
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