研究課題/領域番号 |
18H01867
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
山崎 詩郎 東京工業大学, 理学院, 助教 (70456200)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 走査トンネル顕微鏡 / 原子間力顕微鏡 / 走査トンネル電位計 / 原子スイッチ / 電気伝導 / 表面 / 薄膜 / 分子 / 電子物性 / 電子輸送 / 操作トンネル顕微鏡 |
研究成果の概要 |
走査プローブ顕微鏡はとても鋭い探針を使って一つ一つの原子を見ることができる顕微鏡である。ただ見るだけではなく、その探針で触ることで原子を一つ一つ動かすことができる。今回、走査プローブ顕微鏡を2台立ち上げ、STOと呼ばれる絶縁体表面で原子のスイッチを実現した。また、TiO2と呼ばれる絶縁体表面上の薄膜でミクロの原子構造がマクロな電気伝導に与える影響を確かめた。本研究計画の最終目標である原子スケールの電気伝導を可視化する4探針走査トンネル電位計の開発が大きく進展した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、半導体素子の微細化が急速に進み、より高速でより大容量になるなるなど性能の向上が劇的に進んでいる。しかしながら、このようなトップダウン式のやり方は微細化が原子スケールに近づくにつれて限界を迎える。そのため、原子一つ一つから素子を組み立てるボトムアップ式のナノテクノロジーが注目されている。そこで重要となるのが、原子スケールでのエレクトロニクスの基礎の科学である。 研究成果のSTO基板上の原子スイッチは、原子数個のメモリーであり、その基礎となる。さらに、TiO2基盤上の電気伝導や開発進行中の4探針STPは、原子スケールの構造がマクロな電気伝導にどのような影響を与えるかを明らかにする。
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