研究課題/領域番号 |
18H01869
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
針山 孝彦 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特命研究教授 (30165039)
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研究分担者 |
鈴木 浩司 浜松医科大学, 医学部, 教務員 (50345831)
平川 聡史 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (50419511)
高久 康春 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 特任研究員 (60378700)
河崎 秀陽 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 准教授 (90397381)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 電子顕微鏡 / ナノ薄膜 / NanoSuit法 / 生体微粒子 / 表面科学 / NanoSuit_イムノクロマト法 |
研究成果の概要 |
電子顕微鏡を用いて生きたまま・濡れたままのNanoSuit電子顕微鏡技術を確立した。One pot 処理でNanoSuit膜を試料表面に形成させ、真空内での生体試料保護機能、電子線照射に対する導電性を付与できる。NanoSuit溶液と重合法を改変し、細胞や組織だけでなく工業製品の観察を可能とし、エクソゾームやウイルスなどの生物関連微粒子を観察することにも成功した。ウイルスを用いた解析では一般的に用いられているイムノクロマト法を用いて、マーカーのAu粒子あるいはAu/Pt粒子をカウンティングすることで高感度化につなげることに成功し、生体微粒子の新たなNanoSuit観察法を確立できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソゾームやウイルスなどの生物関連微粒子を、走査型電子顕微鏡を用いて簡便に観察することは困難であった。NanoSuit法を改変して、この問題を解決する過程で、現行のイムノクロマト法による抗原抗体反応のマーカーの金属粒子をカウンティングすることを可能とした。その結果、新型コロナウイルス検出をRT-PCR検出法に匹敵する高感度化につなげることに成功した。本法は、多様な病原体や生体反応物質の検出に適用することができ、ヒトや家畜の健康管理に利用できることになった。動物からヒトへのウイルス感染など、今後引き起こされるだろうパンデミックの危機にも備えることができる。
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