研究課題/領域番号 |
18H01963
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水畑 吉行 京都大学, 化学研究所, 准教授 (30437264)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 有機元素化学 / 高周期14族元素 / 芳香族化合物 / フェニルアニオン / 共役形化合物 / 共役系化合物 |
研究成果の概要 |
フェニルアニオンのアニオン炭素をケイ素に置き換えたシラベンゼニルアニオンの合成を検討し、その発生を示唆する縮合環化したポリアニオンが得られた。ケイ素の系は既報のゲルマニウム、スズの系と異なり極めて反応活性であることが明らかとなった。 また、ゲルマベンゼニルアニオンと種々の求電子剤との反応を行い、1,2-ジブロモジメタレンとの反応では、芳香環内の高周期元素の交換という他に例のない反応性を見いだした。またカルコゲン供与体との反応ではフェノキシドの高周期元素核置換体の合成に成功し、「重いフェニルアニオン」の安定化に適用した「電荷反発」の概念が他の高反応性化学種の安定化にも展開可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重いフェニルアニオンは、母体であるフェニルアニオンとは大きく異なる反応性を示し、それを活用することで種々の未踏分子の合成が可能になった。また安定化に利用可能な置換基が限定的であった「重いベンゼン」の化学をさらに拡張させる点で学術的にも意義が大きい。
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