研究課題/領域番号 |
18H01975
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 東京農工大学 (2020-2022) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
加納 太一 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40372560)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 有機触媒 / 有機酸触媒 / 有機塩基触媒 / アミン触媒 / 不斉合成 / 有機分子触媒 / 酸塩基複合触媒 / マンニッヒ反応 / アミノ酸 / 酸触媒 / 塩基触媒 / アミン有機触媒 / 不斉触媒反応 / 環化反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、酸性の官能基と塩基性の官能基を併せ持つ、酸塩基複合触媒の開発を目指した。酸性の官能基と塩基性の官能基の双方を持った有機分子触媒は、アミノ酸のプロリンに代表されるように数多く知られているが、酸性の官能基や塩基性の官能基が共存すると、酸塩基複合体を形成して不活性化する。そこで独自に開発した剛直な母骨格にそれぞれの官能基を導入して、分子内での酸塩基複合体形成を抑制した。この新しい酸塩基複合触媒は期待したような反応性を示し、新規不斉反応に有効であることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高い活性や選択性を示す酸塩基複合触媒を設計するためには、その酸性官能基と塩基性官能基の双方が接触しないよう、剛直な基本構造上に配置することが重要であることが明らかとなった。従来は触媒の土台となる剛直な基本構造としてビナフチル化合物が汎用されていたが、原料の調達やその修飾は容易ではなかった。本研究ではそれに代わる新しい基本構造を見出し、その簡便な合成法も確立した。本研究は、今後の触媒設計の際の新たな指針となり得る。
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