研究課題/領域番号 |
18H01991
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
河野 正規 東京工業大学, 理学院, 教授 (30247217)
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研究分担者 |
大津 博義 東京工業大学, 理学院, 助教 (10547087)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 配位高分子 / 結晶化学 / X線構造解析 / オレフィンの分離 / 協奏的反応空間 |
研究成果の概要 |
ピリジンを配位部位とするメタン型4座配位子の一つの配位部位を他の官能基で置換したC3対称の配位子をメタン型4座配位子と一緒に自己集合すると速度論的にメタン型配位子がC3対称配位子に一部入れ替わった構造が生成した。置換された部位では置換活性な水が配位しているが、C-C二重結合に対して化学吸着が可能な配位不飽和な部位を生成することを明らかにした。例えば、ヘキサンと1‐ヘキセンの競争的包接実験を行った結果、ヘキサン対して1‐ヘキセンは1.5倍の選択性を示すことをその場観察振動分光法により明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
配位子の一部が違う官能基で修飾された配位子を混合することによりその比率が比較的小さい時には速度論的自己集合により基本となるネットワーク骨格を保持しながら複数の配位子が共存した細孔が修飾されたネットワーク錯体を構築できることを実証した。その構造は元の構造と比べると不安定であり準安定な構造であるが、一度溶液から単離すると応用研究が可能な十分な安定性がある。この事実は、あるネットワーク錯体の細孔を機能化したいときに簡便で実利的方法であり、様々な応用が可能な設計性の高い材料である。これは配位結合が速度論的に置換活性でありかつ比較的強い結合だからである。
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