研究課題
基盤研究(B)
本研究では、サンドイッチ型分子構造の概念を拡張し、金属クラスターを内包するサンドイッチクラスターおよびライスボールクラスターを創成することを目指し研究を遂行した。シクロオクタテトラエンを背面架橋配位子としてもつ反応活性な3核クラスターを用いて、多環式芳香族類やヘテロアレーン類を3核架橋配位座に導入しその結合構造を明らかにした。大環状シクロノナテトラエニル配位子をもつサンドイッチ型クラスターのエッジサイトに金属種が付加することを見出した。シクロヘプタトリエニル配位子を用いてライスボール型13核パラジウムクラスターを合成することに成功し、その分子構造を初めて解明することに成功した。
サンドイッチ構造は、遷移金属錯体における最も重要な分子構造概念のひとつである。本研究では、このサンドイッチ構造の概念を発展させることを目指した。複数の金属原子をサンドイッチ構造内に組み込むことにより、サンドイッチクラスター及びライスボールクラスターの開発に成功した。
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