研究課題/領域番号 |
18H02004
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 豪 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (20263204)
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研究分担者 |
鎌田 春彦 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, プロジェクトリーダー (00324509)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 癌 / 抗体医薬 / 標的探索 / ストレプトアビジン / プロテオミクス / 血管内皮 / ビオチン化ラベル / 抗体医薬品 / 抗体開発 / 抗体標的探索 / 抗原探索 / 血中循環細胞 / ラベル化 / 質量分析 / 膜蛋白質 / 血中循環癌細胞 |
研究成果の概要 |
抗体は分子量の問題から細胞内部には直接侵入できず、疾患組織の細胞表面に存在する膜表在性蛋白質を高精度に分析する技術の開発が必須である。本課題では、膜表在性蛋白質をイミノビオチン化試薬でラベル化し、ラベル化された蛋白質のみに特異性を示す改変型ストレプトアビジンを用いて精製する技術を確立した。 本ラベル化プロテオミクス技術を癌のモデルマウスに適用し、野生型との比較解析により転移癌の血管内皮には膜蛋白質トランスポーターXが有意に高発現することが判り、阻害剤の投与によって悪性リンパ腫の抗腫瘍効果も認められた。本法は抗体医薬品を開発するための新規標的探索技術として優れた技術であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗体は高い特異性と親和性を有し副作用が低いが、アンメットメディカルニーズを満たすほど標的分子はなく、新規標的探索技術の開発が望まれていた。特に抗体は分子量の問題から細胞内部には直接侵入できず、疾患部位の膜表在性蛋白質を高精度に分析できる技術の開発が必須となる。そこで非天然型ビオチンにのみ特異性を示す改変型ストレプトアビジンを用い、血液循環細胞表面をはじめラベル化された膜表在性蛋白質に特化したプロテオミクスにより新規標的蛋白質を効率よく発見して、アンメットメディカルニーズに応えた新規抗体医薬品を開発できる可能性が高く、非天然型ビオチン化試薬による新規探索技術の開発の意義は大きい。
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