研究課題/領域番号 |
18H02007
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
村松 康司 兵庫県立大学, 工学研究科, 教授 (50343918)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 放射光 / X線吸収分析 / 炭素材料 / 第一原理計算 / 軟X線吸収分光 / 構造解析 / シンクロトロン放射光 / X線吸収分光 / 軟X線吸収分光 |
研究成果の概要 |
本研究は「放射光軟X線吸収分光法と第一原理計算による炭素材料の複雑構造解析技術の開発」を目的とした。具体的には,工業的に重要であるにもかかわらずその複雑構造解析技術が確立していないカーボンブラック,タール・ピッチ,ゴム,潤滑油/金属摩擦界面に着目し,これらの複雑構造を放射光軟X線吸収分光法と第一原理計算で解き明かせることを実証した。特に,黒鉛系炭素のエッジ炭素とCK端XANES形状との関係を明らかにしたことは新規な炭素材料評価技術といえる。さらに,本研究を通して絶縁性試料に対する新規の軟X線吸収測定法を提案するとともに,X線吸収分光の基礎データとして有機薄膜の質量吸収係数を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒鉛系炭素におけるエッジ炭素のCK端XANESから炭素六角網面構造の大きさを推定できる技術を確立した。これは新規の炭素材料評価法となり,炭素材料研究の進展に大きく寄与する。また,従来は全電子収量によるXANES測定が困難であった絶縁性試料のTEY-XANESを容易に測定する導電性基板密着法を提案した。これは,軟X線吸収分光研究における革新的測定方法であり,これまで測定できないと考えられていた材料をも分析対象にすることができたことは放射光分光研究の進展に大きく寄与する。さらに,炭素材料の軟X線分析における基礎データとして質量吸収係数を実測したが,これはX線分析研究の進展に寄与する。
|