研究課題/領域番号 |
18H02010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
中西 淳 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (60360608)
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研究分担者 |
上木 岳士 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主任研究員 (00557415)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | メカノバイオロジー / 上皮間葉転換 / がん / 光異性化 / 相分離 / 時間分解分析 / ハイドロゲル / 細胞接着 / 細胞移動 / 光応答 |
研究成果の概要 |
細胞外基質の弾性率などの力学的特徴に対する「細胞力覚」のダイナミクスを理解するには,力学的特徴をその場で変化させる方法が有用である。本研究では,UV/VIS光照射に対して光異性化するアゾベンゼンを側鎖にもつ高分子からなるハイドロゲルを開発し,高分子の相分離現象を介したゲルの膨潤・収縮を誘発し,基質弾性率の動的変化を実現した。本手法を用い,乳がん細胞に動的な力学刺激を付与することで上皮間葉転換(EMT)現象を対象に適用することで,同材料に基づく細胞力覚のアクティブウォッチングの方法論を確立することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した光応答材料は,近年注目されている細胞メカノバイオロジーの動的プロセスの探究に好適で,それを用いたアクティブウォッチング手法は分析科学的な意義も高い。さまざまな生命現象や病態に物理的な力が明らかになる今日において,メカノバイオロジーのための新しい方法論やそれを用いた生命現象・病態の発生原理の理解は,物理的な「力」を利用した新しい治療技術や力の作用を代替する薬剤の探索などの開発にもつながり,社会的な意義も高い。
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