研究課題/領域番号 |
18H02017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
竹内 大介 弘前大学, 理工学研究科, 教授 (90311662)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | ポリオレフィン / 配位重合 / カチオン重合 / ラジカル重合 / パラジウム触媒 / ブロック共重合 / ブロック共重合体 / ポリエチレングリコール / 二核錯体 |
研究成果の概要 |
ブロック共重合体は、単独重合体やランダム共重合体とは異なる独特の性質を示す。同一の開始剤・触媒により複数のモノマーの重合を連続的に行うことで対応するブロック共重合体が得られるが、異なる反応機構により重合するモノマーからブロック共重合体を合成することは困難であった。本研究では、パラジウム触媒の特性を活かし、エチレンやオレフィン類の配位重合と、カチオン重合モノマーのカチオン重合を行うことによる、新しいブロック共重合体の合成法を開発した。さらに、オレフィン重合成長末端へのラジカル重合開始部位の簡便な導入法を開発し、ポリオレフィンとラジカル重合性モノマーとのブロック共重合体の合成を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、異なる反応機構により重合するモノマー同士のブロック共重合を合成することは困難であった。特に、オレフィンの配位重合では、重合可能なモノマーの種類や、成長末端への官能基の導入法が比較的限られており、合成可能なポリオレフィンブロックをもつ共重合体の種類も多くはなかった。本研究では、パラジウム触媒の特性を活かすことにより、配位重合とカチオン重合、ラジカル重合を組み合わせた、新しいブロック共重合合成法を見出した。これにより、高耐熱性や高透明性を示すポリオレフィンブロックと、プロトン伝導性や親水性などの機能をもつブロックをもつ共重合体の合成に応用できる可能性を見出した。
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