研究課題/領域番号 |
18H02019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 英人 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (70706704)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 縮環π拡張反応 / ラダーポリマー / グラフェンナノリボン / ナノグラフェン / 多環芳香族炭化水素 / APEX / 縮環π共役高分子 / AEPX / π拡張化合物 / 縮環π拡張重合 / リビング重合 / 多環芳香族化合物 / APEX重合 / 縮環π共役 / ラダー高分子 / 直接アリール化重合 / APEX反応 |
研究成果の概要 |
本研究は、芳香環が2つ以上の結合で縮環して連なった高分子を「縮環π共役高分子」と定義し、これら物質群の創製と構造・機能制御を目指し、素反応の開発、新規触媒系の開発や重合反応への応用を目指します。本研究では、一度の素反応過程で2つ以上のC(sp2)-C(sp2)結合をいかに効率的かつ選択的に結合させるかが鍵です。そこで本研究では、これらを実現しうる縮環π拡張(APEX)反応と呼んでいるいくつかの新規反応・新規触媒系の構築に成功しました。この反応によって、縮環したπ共役分子を連続的に構築することが可能となり、ベンゼン環が複数連なった多環芳香族炭化水素やポリヘリセン類の効率的合成に成功しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で合成を目指す縮環π共役高分子は共役ラダーポリマーとも呼ばれていますが、高分子化学約100年の歴史の中でごく最近注目されてきた物質群であり、構造の堅牢性、耐久性、優れた半導体・導体特性などが期待できる次世代材料の一つです。また、報告されている縮環π共役高分子は構造の多様性に乏しいですが、これらはいずれも効率的かつ選択的な素反応、触媒系の開発が遅れているのが要因でした。本研究では、これまでにほとんど着目されてこなかった「縮環π共役高分子合成のための素反応開発」に着眼し、実際にいくつかの新反応の開発に成功しました。今後、これら反応による新規縮環π共役高分子の創製が期待されます。
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