研究課題/領域番号 |
18H02020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 尚弘 大阪大学, 理学研究科, 教授 (10196248)
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研究分担者 |
寺尾 憲 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (60334132)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
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キーワード | 両親媒性高分子 / ランダム共重合体 / 交互共重合体 / 花型ミセル / フラワーネックレス / 光散乱 / 小角X線散乱 / 蛍光寿命測定 / 高分子ミセル / 花形ミセル / 疎水化多糖 |
研究成果の概要 |
両親媒性ランダム共重合体が水溶液中で形成する自己集合体(ランダム会合体、花型ミセル、フラワーネックレス)を特徴づける会合数、疎水性コア数、流体力学的半径等を、主鎖構造(ビニル系ポリマーと疎水化多糖)、親水基の化学構造、重合度、疎水基含量を系統的に変えて調査し、分子設計により両親媒性ランダム共重合体の自己集合体構造をある程度制御できるようになった。 また、両親媒性ランダム共重合体のモデルと見なせる両親媒性交互共重合体が形成する花型ミセルは、分子量・組成分布があっても構成する疎水性コアとループ鎖のサイズが揃うことより、高濃度溶液で球状粒子系のコロイド結晶と類似の高次構造を形成することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
両親媒性ランダム共重合体が水溶液中で形成する高分子ミセルは、ドラッグデリバリーシステムへの応用が近年注目されているが、高濃度で形成される高次の秩序構造は、フォトニック結晶、リソグラフィー、選択的透過膜、イオン伝導膜などへの応用も期待される。当該研究の成果は、両親媒性ランダム共重合体のそのような応用する際に必要となる、高分子ミセル構造とその高次構造を制御する技術の基盤となる。また、タンパク質構造予想は今後のバイオテクノロジー技術の根幹となるが、両親媒性ランダム共重合体とタンパク質との構造類似性により、両親媒性ランダム共重合体が形成する高分子ミセル構造の理解は、タンパク質構造予想にも寄与する。
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