研究課題/領域番号 |
18H02063
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36010:無機物質および無機材料化学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
幸塚 広光 関西大学, 化学生命工学部, 教授 (80178219)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | ガラス / 金属オキソオリゴマー / ゾル-ゲル法 / 熱可塑性 / ガラス転移 / 屈折率 / 透明 / ポリオキソメタレート / 有機・無機ハイブリッド / 錯体 / 金属オキソクラスター / 非晶質 / キレート剤 / ゾル-ゲル法 / 配位多面体 / アルコキシド / 透光性 |
研究成果の概要 |
ベンゾイルアセトン、ベンゾイル酢酸エチル、無水フタル酸、無水コハク酸により化学修飾され、チタン、ジルコニウム、亜鉛を金属元素とする金属オキソオリゴマー集合体が、ガラス転移を示す透明材料として得られることを実証した。それらのうちの一部には1.7をこえる高い屈折率が見られた。また、得られた一部のガラスについて、有機修飾物量の減少、乾燥温度・時間の上昇・増加とともにガラス転移温度・軟化温度が上昇すること、有機修飾物量の減少、乾燥温度の上昇とともに屈折率が上昇すること、乾燥温度の上昇とともに耐水性が向上することを明らかにした。また、有機高分子を添加することにより硬さが向上させうることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりガラスであることが実証された一連の化学修飾金属オキソオリゴマー集合体は、室温に近い温度でガラス転移を示す新しいガラス材料群であり、新しい材料を見出した点に学術的意義がある。金属・酸素配位多面体には、高屈折率、磁性、発光、サーモクロミック、エレクトロンバンク、超強酸など、特異な物性・機能をもつものが多い。したがって、金属・酸素配位多面体に根ざした特異な物性・機能をもつガラスを、常温に近い温度でメルトキャストや射出成形により加工・成形できる可能性を示した点で、工業的・社会的意義がある。
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