研究課題/領域番号 |
18H02087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山吉 麻子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (70380532)
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研究分担者 |
芦原 英司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (70275197)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | エクソソーム / microRNA / 核酸医薬 / 抗体結合型核酸 / non-coding RNA / 抗体 / ハイジャック / anti-miR / DDS / 癌 / 転移 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでに、エクソソーム表面抗原を認識する抗体を薬物輸送担体として利用することで、核酸医薬をエクソソームに付随させて細胞内に送達する新たな薬物送達システム(ExomiR-Tracker)の構築を行ってきた。本研究では、この技術を基盤とし、『体液循環型ノンコーディングRNAを標的とした癌転移狙撃システムの構築』を目指した。ヒト肺がん細胞を移植した担がんマウスにExomiR-Tracker を尾静脈投与した結果、腫瘍へ選択的に集積することが確認され、遺伝子発現抑制効果も認められた。現在、in vivo での造腫瘍形成能について検証を行っており、良好な結果を得つつあるところである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、極微量で高度な機能を発揮し、生体制御系に大きな役割を果たしているexosomal-miRNAを標的とした機能性分子の開発に成功した。近年、エクソソームを回収した後、様々な分子を内包させることでDDSとして利用する研究が盛んに行われているが、 我々の開発した手法はエクソソームを単離・精製する必要がなく、体内に直接投与できるという点において一線を画すものである。このExomiR-Trackerは、anti-miR核酸だけでなく、mRNAを標的としたアンチセンス核酸、siRNA、アプタマー、さらには核酸だけでなく低分子化合物を搭載することも可能である。
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