研究課題/領域番号 |
18H02096
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
荒井 雅吉 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (80311231)
|
研究分担者 |
君嶋 敦 大阪大学, 薬学研究科, 特任助教(常勤) (20812134)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
|
キーワード | 海洋天然物 / 標的分子 / 生物活性 / 創薬標的 |
研究成果の概要 |
本研究では、創薬標的の枯渇が問題になっている「がん」および「感染症(結核ならびに赤痢アメーバ)」に対する新規創薬標的の開拓を目的に、実際の病巣で細胞や病原微生物が示す特殊な表現型変化に着目した4種のPhenotypic Screening法を用いて、研究代表者が独自に保有する底生海洋生物の抽出物および海洋微生物の培養抽出物ライブラリーを対象に、新しい創薬標的開拓の基軸となる新規活性天然物を探索した。その結果、新規化合物を含む11個の活性天然物を見出した。そして、これまでに見出している活性天然物を含め、合計7個の化合物の標的分子解析を実施し、4個については標的分子の同定に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで新規創薬標的は、細胞、動物、病原体等を用いた生物学または分子生物学的な手法による病態解析から見出される場合がほとんどであった。本研究は、創薬標的の枯渇が問題となっている「がん」や「感染症」に対して、それらに有効な海洋天然物(活性天然物)の探索と取得を行い、その結合タンパク質の解析を通して新たな創薬標的の開拓を目指している。本手法はこれまでとは異なるアプローチによる研究であり、見出された結合タンパク質はこれまでとは異なる新規創薬標的となる可能性が高い。また、見出した活性天然物は、医薬シーズとしての応用展開が可能であることから創薬化学領域への波及効果も期待できる。
|