研究課題/領域番号 |
18H02097
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平井 剛 九州大学, 薬学研究院, 教授 (50359551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | シアル酸 / シアリダーゼ / 阻害剤 / C-H挿入反応 / グリコシル化 / 酸化的カップリング / ラジカル / C-H活性化 |
研究成果の概要 |
私達は、新規2糖アナログが基質構造を有するにも関わらず、シアリダーゼの効果的な阻害剤となることを見出している。これを多糖化すれば、さらに効果的なシアリダーゼ阻害剤となると期待される。そこで、本研究では効率的合成法の確立に取り組んだ。そのポイントは、シアル酸3位の修飾であった。3位選択的なC-H挿入反応は実現できなかったが、酸化的なラジカルカップリングによる酢酸ユニット、もしくはマロン酸ユニットの導入に成功し、3位増炭をわずか4工程で実現した。さらに、本ルートによって、もう1つの問題点であったグリコシル化の効率も改善できる可能性を示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、インフルエンザなどの感染症や、がんなどに関与する酵素であるシアリダーゼの新たな阻害剤を開発するための、基盤となる有機合成研究である。これまでの工程数を半減するルートの開拓を目指し、種々検討した結果、これまでの問題点をほぼ克服した新たな合成経路を見出すことに成功した。今回得た成果をさらに発展させることで、この新たなシアリダーゼ阻害剤をより効率的に合成でき、さらに効果的な阻害剤創製につながることが期待される。
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