研究課題/領域番号 |
18H02098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37020:生物分子化学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
澤 智裕 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (30284756)
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研究分担者 |
津々木 博康 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (40586608)
小野 勝彦 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80573592)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | NLRP3インフラマソーム / グルタチオン / 超硫黄分子 / レドックス / 自然炎症 / インフラマソーム / 活性酸素 / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
インフラマソームは、感染や組織損傷、環境異物への暴露などにより活性化されるタンパク質複合体で、インターロイキン-1βなどの炎症性サイトカイン生成をもたらす自然炎症応答を担っている。本研究では、内因性のインフラマソーム活性化因子であるアデノシン3リン酸(ATP)により細胞を刺激すると、抗酸化ペプチドであるグルタチオンが細胞外へ速やかに排出されることを発見した。さらに細胞外にグルタチオンを添加すると、グルタチオン排出が抑制され、かつ、インフラマソームの活性化も抑制されることを見出した。以上より、ATP依存性のグルタチオン排出が新しいインフラマソームの活性化機構であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NLRP3インフラマソームの慢性的な活性化はクリオピリン関連周期熱症候群や痛風、さらにはごく最近では新型コロナウイルス感染症の重症化に関わることが報告されている。効果的な治療法の検討が進められている中で、今回の成果は、NLRP3インフラマソームの新しい活性化経路を明らかにしたことで、今後、それを標的とした新しい治療薬の探索や、感受性宿主の同定など、に大きく寄与することが期待される。
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