研究課題/領域番号 |
18H02119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀内 裕之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00209280)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 糸状菌 / 二形性酵母 / リン脂質 / 菌糸生長 / 形態形成 |
研究成果の概要 |
菌類における膜リン脂質に関する研究は単細胞で酵母型生長を行うSaccharomyces cerevisiaeにおけるものがほとんどである。そこで本研究では二形性酵母、糸状菌を対象としてその膜リン脂質合成に関わる数種の遺伝子の破壊株、発現制御株などを作製し、それら遺伝子が二形性酵母、糸状菌の形態形成をなどにおいて果たしている役割の検討を行った。その結果、二形性酵母においてはそれら遺伝子の働きはS. cerevisiaeと比較的近いものの、糸状菌においては、その生育における重要性などがS. cerevisiaeとは異なるとともに、菌糸生長、分生子形成などに重要な役割を持つことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
菌類の膜リン脂質の機能に関する研究はこれまでほとんどが酵母Saccharomyces cerevisiaeを対象として行われてきたのに対し、本研究では、膜リン脂質合成、輸送などに関わる遺伝子に注目し、二形性酵母、糸状菌を用いてその遺伝子破壊株、条件変異株を作製して解析することにより、膜リン脂質の菌糸生長、胞子形成などの形態分化などにおける役割をある程度解明できたことは基礎的な側面から重要な知見である。また本研究で作製した株を利用して今後さらなる解析を行えば、応用的な側面においても産業上有用な知見が得られるとともに産業上有用な菌株の分子レベルでのさらなる育種に貢献できると考えられる。
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