研究課題
基盤研究(B)
単層化Caco-2細胞のアピカル側を嫌気環境としつつ、基底膜側を好気環境に維持することが可能なアピカル嫌気培養デバイスを開発した。本デバイスを用いCaco-2細胞を5日間培養したところ、アピカル側および基底膜側の溶存酸素濃度は0.3 %以下および60 %以上に保たれており、経上皮電気抵抗値は通常のCO2インキュベーターで培養した場合と同等であった。また、蛍光免疫染色によってもタイトジャンクション形成能の維持が確認された。アピカル側培地に嫌気性腸内細菌を添加したところ、その増殖が著しく促進された。本装置を用いることでヒト腸上皮細胞と偏性嫌気性腸内細菌の共培養が可能であることが明らかとなった。
本助成においてアピカル嫌気培養デバイスの有効性を示すことが出来た。本デバイスの特許出願に基づいた共同研究を国内企業2社と進めており、2022年もしくは2023年には実用化が見込まれている。本装置が汎用化されることで、よりin vivoに近い状態で共生・疾患メカニズムを解析することが可能となると考えられる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (3件) 産業財産権 (2件) (うち外国 2件)
Microorganisms
巻: 8 号: 4 ページ: 481-481
10.3390/microorganisms8040481
Science Advance
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120006716596
http://www.bunshioutou.lif.kyoto-u.ac.jp/katayama/Member.html
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