研究課題/領域番号 |
18H02132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 香川大学 (2021) 国立研究開発法人産業技術総合研究所 (2018-2020) |
研究代表者 |
松沢 智彦 香川大学, 農学部, 助教 (10711971)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 酵素 / 糖質 / 麹菌 / 微生物 / オリゴ糖 / 糸状菌 / 転写制御 / キシログルカン / Aspergillus oryzae / 環境応答 |
研究成果の概要 |
麹菌Aspergillus oryzaeにおいて、キシログルカンおよびキシログルカンオリゴ糖の分解に重要な酵素(イソプリメべロース生成酵素、β-ガラクトシダーゼ、2つのα-キシロシダーゼ、2つのキシログルカン特異的β-1,4-グルカナーゼ)の同定と解析を実施した。これらの酵素のいくつかはキシログルカンオリゴ糖存在下においてその遺伝子の発現が誘導され、協調的にキシログルカンおよびキシログルカンオリゴ糖を分解していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
麹菌は醸造産業において重要な微生物であり、多糖類やタンパク質を分解するために様々な酵素を生産している。キシログルカンは植物の細胞壁や種子に含まれている複雑な側鎖構造を有する多糖類であり、本研究では、麹菌がこのキシログルカンやキシログルカン由来オリゴ糖を分解する酵素群を明らかにした。麹菌はこれらの酵素を分解対象の基質やその分解物が存在する場合に積極的に生産し、これらの酵素を協調的に基質に作用させることによって巧みにキシログルカンを分解している。このことは、麹菌にはまだ認知されていない分解能力(酵素)とそれを引き出すためのきっかけ(誘導物質)があることを示唆している。
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