研究課題/領域番号 |
18H02139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
谷 元洋 九州大学, 理学研究院, 准教授 (20452740)
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研究分担者 |
石橋 洋平 九州大学, 農学研究院, 助教 (90572868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
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キーワード | 複合スフィンゴ脂質 / セラミド / 出芽酵母 / 救済機構 / シグナル伝達 / ストレス応答 / スフィンゴ脂質 / シグナル伝達系 / 構造多様性 / スフィンゴイド塩基 |
研究成果の概要 |
複合スフィンゴ脂質の生合成破綻に対して細胞が自分自身を守るために備えている救済機構の解明を試みた。その結果、複合スフィンゴ脂質枯渇に対する救済機構であることを以前に見つけたHOG経路に関してその最終標的因子を同定した。また複合スフィンゴ脂質の構造多様性破綻 (構造バリエーションの限定)によって引き起こされる細胞機能異常を補填する機構を新たに見出した。一方で、複合スフィンゴ脂質の合成中間産物であるジヒドロスフィンゴシンに強力な細胞死誘導活性があることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかにした救済機構は、「複合スフィンゴ脂質の代謝異常を、その代謝修復 (フィードバック制御)で緩和する」という以前から知られている救済メカニズムではなく、「複合スフィンゴ脂質の代謝異常によって二次的に生じる細胞機能異常を補完する」新しい救済機構である。このような機構の解明は、複合スフィンゴ脂質の生理機能にアプローチしていく上で新たな切り口となることが期待される。また本研究は、スフィンゴ脂質代謝破綻に起因するヒト疾患の新たなコンセプトに基づく治療法の開発や、微生物による有用スフィンゴ脂質大量生産の基盤技術への応用にも繋がり、医療や産業の面から見ても社会的意義が大きい。
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