研究課題/領域番号 |
18H02141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
鈴木 義人 茨城大学, 農学部, 教授 (90222067)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | ゴール / 昆虫 / オーキシン / サイトカイニン / 生合成 / 植物ホルモン / ハバチ |
研究成果の概要 |
ゴール(虫こぶ)形成ハバチが高濃度で保有しているオーキシンやサイトカイニン等の植物ホルモンの生合成機構の分子メカニズムの解明に挑戦している.本研究では,ゴール非形成カイコには存在せず,ハバチにのみ存在するオーキシン合成に関わる酵素を明らかにし,また,その酵素の阻害剤のスクリーニングを達成した.更に阻害剤に改良を加えることによって,ゴール形成にIAAが必須であることを真に証明する道が拓けた.サイトカイニンについては鍵酵素と考えられるイソペンテニル基転移酵素が存在せず,これまで植物等で明らかにされていたのとは異なり,tRNAを経由する経路が主経路である可能性が高まり,解析すべき対象が絞り込まれた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゴール形成への植物ホルモンへの関与は長年指摘されてきたが,筆者等の研究によって初めてゴール形成昆虫がオーキシンを合成することが明らかにされた。また,本研究ではそれに関わる酵素が同定されたことによって,更に解析を進めれば,如何にしてゴール形成昆虫が高いオーキシン生産能を進化的に獲得したかを明らかにすることが出来る.サイトカイニンについても,昆虫により生産されることがほぼ間違いなく,その機構解明に資する結果を得つつある.多様な種の昆虫がゴール形成能をもち,その獲得機構を植物ホルモン生産性の観点から解明することは,学術的に高い意義がある。
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