研究課題/領域番号 |
18H02145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
佐藤 努 新潟大学, 自然科学系, 教授 (80334655)
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研究分担者 |
藤橋 雅宏 京都大学, 理学研究科, 助教 (10397581)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 生合成 / テルペン / イソプレノイド / テルペノイド / 酵素 |
研究成果の概要 |
Mycobacterium属細菌のイソプレニル二リン酸合成酵素とプレニル還元酵素を同定できた。それらの酵素を利用して「Z型イソプレノイドを環化する経路」に寄与するZ型セスクアテルペン環化酵素ZTCの同定のための14C高感度基質の調製に成功した。その系を使って、Native酵素を各種クロマトグラフィー によって部分精製し、LC-MS/MSによってZTC候補を絞り出すことができた。また、「非末端から環化を開始する経路」に寄与するトリテルペン/セスクアテルペン環化酵素ホモログのX線結晶構造解析に成功した。モデリング構造から、基質末端が収まるスペースが開始反応部位の近傍あることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1)本研究は、天然物探索を目的とした生合成研究であり、古くから世界中で行われてきた伝統的な探索法では発見できなかった新規性の高い化合物を見出すことができた。2)「新型のテルペン環化経路」を証明し、テルペン類の構造多様性に大きな可能性があることを世界に向けて発信することができた。3)本研究で発見された新しいテルペンや酵素を突破口とした、関連物質等の生理機能に関する研究が世界中で始まる契機となることが期待される。また、本研究による新規生理活性物質の発見も期待できる。学術界のみならず社会的にも大きな波及効果が期待される。
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