研究課題
基盤研究(B)
実験動物での行動を評価する方法を改善し、行動する意欲が減退した疲労、逆に意欲が高く自発的な行動が増加した状態を評価する方法を開発した。光遺伝学的手法により、脳報酬系の活動を光によって調節しうる遺伝子組換えマウスを用い、運動する動機の形成に果たす役割を示唆した。マウスで持久運動能力と自発運動量の増大をもたらす飼料から、その作用機構により、運動能力を高めるものと、運動する動機の形成・維持に寄与するものがあることが明らかとなった。
疲労に抗して行動を行うためには、脳報酬系の活動の亢進が有効であることを示した。そのような機能を持つ薬物はしばしば中毒性を持つため、習慣性が生じる恐れがない食品でその機能が代替できるものが求められる。本研究では、実験動物の行動する意欲を指標に検討を行い、カフェインや中鎖脂肪酸に加え、幾つかの香気成分で動機を高める作用が得られることを示した。エネルギー代謝の効率化に加え、行動する意欲を高めることが抗疲労・疲労回復機能につながることが示唆された。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Journal of the International Society of Sports Nutrition
巻: 15 号: 1 ページ: 1-16
10.1186/s12970-018-0234-y