研究課題/領域番号 |
18H02160
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
中島 健一朗 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 准教授 (70554492)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 味覚 / 視床下部 / 脳幹 / オプトジェネティクス / カルシウムイメージング / DREADD / Gustatory / Hypothalamus / Apptite / Taste / 摂食 / taste / nutrient / appetite / hypothalamus |
研究成果の概要 |
味覚は食物の価値の判断基準として重要な役割を担う。近年、末梢(舌)の味覚受容の理解は深まったものの、中枢の味覚伝達機構は未だ不明な点が多いままである。また、味の感じ方は一定ではなく空腹時に変化するが、その原因はわかっていなかった。そこで、本研究ではヒトと同じく味を識別できるマウスをモデルとして、脳内で味覚の伝達・調節を担う神経メカニズムを研究した。その結果、甘味とその美味しさを選択的に伝える神経細胞を発見した。また、視床下部摂食促進神経を起点として、空腹時に味覚を調節する神経ネットワークを見出した。これらの成果は美味しさの神経基盤の解明に大きく貢献することが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では最新の神経科学の分子ツールとマウス行動実験を駆使することで、脳内の味覚伝達・調節の仕組みの一端を解明した。今後、これらを端緒として、これまで官能評価などにより記述的にしか評価できなかった「美味しさ」の神経基盤の実態解明が期待される。また、肥満や老化に伴う味覚の変化は過食や食欲不振を引き起こす可能性があるがその原因はわかっていない。このため、今回の成果はこのような疾患・体調不良時の摂食・味覚中枢の機能解明の上でも重要な知見であり、今後、「味覚と健康」の関係を解明していく上で役立つと思われる。
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