研究課題
基盤研究(B)
コラーゲンなどの細胞外基質の硬さが細胞の分化方向性を制御する。本研究では、申請者が線維芽細胞で硬さの感知と遊走に関与することを明らかにしてきたビンキュリン-SORBS3/1軸に着目し、SORBS3/1の間葉系幹細胞の分化への関与について検討した。間葉系幹細胞においてSORBS3とSORBS1は転写因子YAPの硬さに応答した核局在の制御に寄与することを示し、特にSORBS1は硬さに応じた脂肪細胞への分化に必要であることを示した。またSORBS3内に第2のビンキュリン結合部位を同定するとともにその重要性を示すなど生化学的な解析も進めた。
細胞外基質の硬さは間葉系幹細胞の脂肪細胞や骨芽細胞への分化制御に深く関与している。このため、今回の研究成果は間葉系幹細胞を利用した再生医療を発展させるための重要な知見を提供する。また組織の硬さはがんの悪性化にも関わっているため、本研究はがんの悪性化の仕組みの解明にも貢献できる。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (59件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 備考 (2件)
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