研究課題/領域番号 |
18H02176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
掛田 克行 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (50221867)
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研究分担者 |
大野 陽子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 主任研究員 (00546369)
小松田 隆夫 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 主席研究員 (60370657)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 自家不和合性 / イネ科 / 二遺伝子座制御 / オオムギ野生種 / 自他認識 |
研究成果の概要 |
オオムギ野生種(Hordeum bulbosum)の花粉側S候補遺伝子(DUF247)の機能証明のため、アンチセンスオリゴ(as-oligo)DNAを用いたin vitro花粉バイオアッセイ法を検討した。S1ハプロタイプのas-oligo添加によりS1(自家)花粉管内での不和合性反応の打破が示唆されたが、再現性は確認できなかった。イネ科におけるSおよびZ遺伝子座シンテニー領域の解析から、当該領域にはそれぞれ2種類の異なるDUF247ホモログが密接に連鎖して座乗すること、それらは異なる4種類のクレードに分類されることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
課題担当者により発見された、オオムギ野生種の雌蕊側S因子の同定に続き、本研究では、花粉側S遺伝子の同定、さらには新規な雌雄Z遺伝子候補の単離につながる成果が得られた。これらの研究成果は、アブラナ科、ナス科・バラ科、ケシ科等の双子葉植物で同定されてきた既知の自家不和合性遺伝子とは異なるユニークな自他認識因子の発見、さらにイネ科自家不和合性に特有の二遺伝子座制御メカニズムの解明につながる点で高い学術的意義がある。また作物の品種改良において、イネ科の自家不和合性種(ライムギ、ライグラス牧草類)の実際育種への応用が期待される。
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