研究課題
基盤研究(B)
イネの栽培化は約1万年前に始まったといわれている。栽培化のきっかけには閉じた穂の出現が考えられ、それに付随した種子を落ちにくくさせる長い芒は採集民にとって都合の良いものであった。しかし、栽培化が進むにつれて芒は逆に消失の方向に選抜されてしまった。そこで本研究では、栽培化全般にユニークに関与した芒に焦点を当て、栽培化前、栽培化初期、栽培化全体、栽培化終期、栽培化後の5つの時系列に応じた研究項目を設定した。そしてこれらの結果から、栽培化以前から現在に至る種子の有芒性および無芒性の意義を考察した。
栽培種の誕生は、人類が何千年も植物に働き続けたことによって達成されたものである。そのため、栽培化解明の研究は、無名の農民たちの不断の努力ならびに人類の誇りを対象植物側から検証・評価することである。本研究では、イネの栽培化にユニークに関与した芒に焦点を当て、栽培化の時系列に応じた研究項目を設定し、過去から現在に至る種子の有芒性および無芒性の意義を明らかにした。また、研究成果はイネの生態学、遺伝学、育種学分野において新たな知見を提供するものである。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
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