研究課題/領域番号 |
18H02186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 洋一郎 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (50463881)
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研究分担者 |
山根 浩二 近畿大学, 農学部, 准教授 (50580859)
石橋 勇志 九州大学, 農学研究院, 准教授 (50611571)
佐々木 和浩 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生物資源・利用領域, 任期付研究員 (70513688)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | イネ直播栽培 / イネ / 直播 / 出芽 / 発芽 / ストレス生理 / 直播栽培 / 環境ストレス / 熱帯アジア |
研究成果の概要 |
インド型イネを対象に干ばつ・洪水下の発芽・出芽に関する分子生理学・解剖学・遺伝学的機構の解明を目指した。水没下の発芽・出芽について、インド型品種IR64・日本型品種コシヒカリの染色体断片置換系統群を用いた解析から鞘葉伸長性に関わる新規の遺伝子座qACE3.1を検出した。また、種子発芽時の乾燥応答について、透過型電顕を用いてアリューロン細胞の三次元画像を構築して解析し、水ストレス下ではグリオキシソーム数が減少する一方で、個々のサイズは大きくなることを明らかにした。また、発芽時のイネ乾燥耐性の品種間差には、GAおよびABAの生合成や感受性が関与していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直播稲作ではイネ苗立ち率の改善が最重要課題の1つである。熱帯アジアのイネ生産は気候変動の影響を大きく受けており、湛水直播栽培では、洪水(水没)下の苗立ち改善が、乾田直播栽培では、干ばつ下の苗立ち改善が求められている。本研究によって明らかにされた乾燥・水没下の発芽・出芽に関する分子生理学・解剖学・遺伝学的機構は、ストレス耐性イネ品種の開発に貢献すると期待される。また、作物の発芽種子のストレス応答は未解明な部分が多く、本研究で検出されたアリューロン細胞のグリオキシソームの変化やGA・ABAの生合成・感受性の品種間差は、種子生理学の進展に寄与するものと期待される。
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