研究課題/領域番号 |
18H02189
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
望月 俊宏 九州大学, 農学研究院, 教授 (60239572)
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研究分担者 |
安彦 友美 九州大学, 農学研究院, 助教 (00743882)
高橋 宏和 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (50755212)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | ダイズ / 湿害 / 嫌気耐性 / 耐湿性 / 通気組織 / プログラム細胞死 / 根系形成 / 破生細胞間隙 / 不定根 |
研究成果の概要 |
ダイズ耐湿性品種育成の指針を得るため、嫌気耐性品種‘伊豫大豆’と嫌気感受性品種‘タチナガハ’、およびNIL-9-4-5(遺伝的背景がタチナガハで、伊豫大豆由来の嫌気耐性遺伝子領域を持つ系統)を供試し、嫌気条件下における根の伸長と通気組織形成について調査した。 その結果、伊豫大豆とNIL-9-4-5は嫌気条件下おいても根の伸長はほとんど抑制されなかったのに対して、タチナガハは有意に抑制され、通気組織は伊豫大豆とNIL-9-4-5においてのみ形成が促進されたことから、この遺伝子領域は嫌気条件下における根の伸長と通気組織形成の両者を制御していることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ダイズ栽培における出芽期(幼苗期)の湿害は苗立ちの不良とその後の生育抑制を伴うため、ダイズ生産の大きな阻害要因となっており、耐湿性ダイズの作出が強く望まれているが、現在までに実現していない。本研究では、耐湿性ダイズ品種の備えるべき特徴を、嫌気条件下における根の伸長と通気組織形成の二つの観点から明らかにするとともに、その関係性ならびに遺伝的背景についても検討した。得られた結果は、ダイズのみならず他の畑作物における耐湿性研究にも、また、育種現場にも大きく貢献するものである。
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