研究課題
基盤研究(B)
LEDによる人工光型植物工場が普及しつつあるが,太陽光下における栽培と比較すると生産物の品質が劣ることがある.その原因としてLED光が紫外線を含まないことが考えられる.本研究ではLED植物工場において紫外線効果を代替する処理を開発することを目的とした.新たな光源を必要としない方法として,3秒周期から30分周期の点滅光を赤系リーフレタスに照射してその影響を調べたが,いずれの周期によってもアントシアニン合成の誘導は見られなかった.また,UV-B,UV-Aのいずれによっても十分なアントシアニン合成は認められなかった.一方,最も効果が高かったのは100μmol/m2s以上のPPFDの青色光であった.
近年普及しつつあるLEDを用いた野菜栽培において、可視光LEDでは露地栽培ではみられない傷害が発生したり着色不良を起こすことがある。その原因として紫外線の不足が考えられた。しかし、紫外線ライトを植物工場に導入することはコスト面から現実的ではなかった。この研究では、特にリーフレタスにおけるアントシアニンの蓄積に対しては紫外線の照射や変動光は有効でなく、一定強度以上の青色光が最も重要であることを示した。
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