研究課題/領域番号 |
18H02200
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中野 龍平 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70294444)
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研究分担者 |
牛島 幸一郎 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (20379720)
福田 文夫 岡山大学, 環境生命科学学域, 准教授 (60294443)
高田 大輔 福島大学, 食農学類, 准教授 (80456178)
河井 崇 岡山大学, 環境生命科学学域, 助教 (90721134)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | モモ / 棚もち性 / エチレン / 熟期 / 果実 / 障害 / 枝変わり / ゲノム / 軟化 / PG / LOH / 果肉障害 / 日持ち性 / 肉質 / Melting locus / 棚持ち / エチレン応答 / 成熟 / 老化 / 自己触媒的エチレン先生 / 自己触媒的エチレン生成 / 棚持ち性 / 障害発生 |
研究成果の概要 |
モモにおいて、棚もち性の良い品種についてゲノム解析した結果、‘桃水’や‘ワッサー’など、自己触媒的エチレン生成能を欠損しており、硬肉モモと同様のPpYUC11の遺伝子型を示す品種が比較的広く存在することが分かった。‘大寿蜜桃’では、エチレンに対する応答性が低下しており、M遺伝子座のPG遺伝子の欠損および細胞壁分解関連遺伝子群の発現制御に関わるシグナル因子の変異の関与が示唆された。また、収穫後の果肉障害発生など多面的な変異形質を示す‘紅博桃’枝変わりのゲノム解析より、第4染色体上の13.3MBpの領域におけるLoss of Heterozygosity (LOH)の関与が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に、モモは他の作物と比べて棚もち性が悪く、流通面で問題となるとともに、栽培における制限要因にもなっている。近年、地球温暖化に伴う高温の影響による果肉障害の多発が問題となっている。本研究により、比較的棚もち性の良い品種の特性および関連する遺伝子や遺伝子領域などが明らかとなった。また、果肉障害が多発する枝変わりの解析より、果肉障害の発生に関連する遺伝子領域が明らかとなるとともに、その領域内のヘテロ性の消失(LOH)が関連していることが明らかとなった。これらは果実生理学全般にとって学術的に新しい知見であり意義があるとともに、モモの育種や流通・栽培技術の発展への社会的貢献が期待される成果である。
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