研究課題/領域番号 |
18H02202
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
吉川 信幸 岩手大学, 農学部, 教授 (40191556)
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研究分担者 |
八重樫 元 富山県農林水産総合技術センター, 富山県農林水産総合技術センター園芸研究所, 主幹研究員 (90582594)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | ALSVベクター / リンゴ黒星病 / リンゴ斑点落葉病 / HIGS / 抵抗性品種母本 / 高速開化技術 / リンゴ斑点落葉病菌 / Vf遺伝子 / リンゴ黒星病菌 / 黒星病抵抗性品種母本 / VIGS / ALSVベクタ― |
研究成果の概要 |
リンゴ栽培で大きな脅威となっているリンゴ黒星病の新たな防除法開発の基礎を築くため、(1)ALSVベクターの高速開花技術を利用してリンゴ黒星病抵抗性品種母本を作出した。作出個体については生物多様性影響評価検討会に届け出を終了し、令和3年5月から岩手大学の野外圃場で栽培試験を開始した。(2)ALSVベクターのサイレンシング誘導能を利用したhost-induced gene silencing(HIGS)によるリンゴ黒星病および斑点落葉病の感染阻害効果を解析した。その結果、黒星病菌では阻害効果は確認されなかったが、斑点落葉病では病斑面積が減少し、感染阻害を示唆する結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、申請者らが開発したALSVベクターを利用した高速開花技術を、リンゴ黒星病抵抗性品種の育成に利用し、黒星病抵抗性遺伝子を有する品種候補を短期間に選抜した。選抜した品種候補については、農水省/環境省の生物多様性影響評価総合検討会に届け出を終了し、 2021月5月から岩手大学の果樹園で栽培試験を開始した。このように短期間で優良系統を選抜できる可能性を示した点で社会的意義は大きい。ALSVベクターのサイレンシング誘導能を利用したHIGSについてはリンゴ斑点落葉病で感染阻害効果を示唆する結果が得られ、薬剤防除に代わる新たな防除技術の可能性を示した点で学術的な意義がある。
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