研究課題/領域番号 |
18H02203
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
鈴木 丈詞 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60708311)
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研究分担者 |
レンゴロ ウレット 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10304403)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | RNAi / dsRNA / 農薬 / 鋏角類 / ハダニ / Dicer / RNA農薬 / 人工給餌 / ナノ粒子 / Dicerアッセイ |
研究成果の概要 |
世界的な難防除害虫であるナミハダニを対象とし,経口摂取した二本鎖RNA(dsRNA)によって誘導されるRNA干渉(RNAi)を作用機構とした次世代農薬の研究開発を実施した.まず,摂食機構を調査した結果,本種は直径500 nm以下の粒子を吸汁できることが判明し,この結果は,dsRNAの保護や植物体や虫体内での滞留を制御するための担体開発に資する.次に,dsRNAの効率的な経口摂取を促す複数の手法人工給餌装置を開発し,RNAiスクリーニングを実施した結果,致死効果を示す標的遺伝子を複数見出した.また,dsRNAの鎖長依存的なRNAi効果と,その分子機構も明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナミハダニは,これまでに抵抗性発達が報告された農薬の数が節足動物の中で最多であり,防除が極めて困難な害虫である.そのため,従来とは根本的に異なる作用機構をもつ次世代農薬の開発が求められている.本研究は,RNA干渉(RNAi)を基盤とした次世代農薬の開発に向けた生物検定系を構築し,複数の標的候補遺伝子やRNAiのトリガーである二本鎖RNA(dsRNA)のプロセッシング機構を明らかにした.これら成果は,RNAiを基盤としたナミハダニ防除の実現可能性を示しただけでなく,鋏角類のモデル生物である本種の逆遺伝学的解析プラットフォームの構築にも資する.
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