研究課題/領域番号 |
18H02215
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
大手 学 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20386717)
|
研究分担者 |
嘉糠 洋陸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50342770)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
|
キーワード | ボルバキア / RNA / ウイルス / ヤブカ / ショウジョウバエ / 蚊 / 共生 / デングウイルス / 生殖細胞 / TomO |
研究成果の概要 |
節足動物に広く感染する細胞内共生細菌ボルバキアは、宿主の雌化、雄殺し、細胞質不和合性といった性・生殖撹乱や、RNAウイルスの増殖抑制を引き起こす。このボルバキアの抗ウイルス効果のメカニズムを明らかにするため、ボルバキア共生ヤブカ培養細胞を用いた詳細な解析を行い、ボルバキアはウイルスの複製を阻害していることを明らかにし、標的候補となる複数の宿主RNA結合タンパク質を同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ボルバキアを利用した感染症ウイルスの撲滅戦略が世界各地で進んでおり、成果を上げつつある。しかし、そのウイルス抑制機構については不明な点が多い。我々は、ボルバキア共生ヤブカ培養細胞を用いた実験系を立ち上げ、ボルバキアがウイルス複製を標的にしていることを明らかにし、ボルバキアが標的としうるRNA結合タンパク質を複数同定した。以上の発見は、共生細菌がウイルスを直接阻害するこれまでにない新規の抗ウイルス機構の存在を示唆している。ボルバキアの持つ抗ウイルス活性物質を特定し利用することにより、ウイルス増殖を効果的に抑制できる可能性が示された。
|