研究課題/領域番号 |
18H02219
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
|
研究機関 | 東京海洋大学 (2020-2021) 筑波大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
今 孝悦 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (40626868)
|
研究分担者 |
AGOSTINI SYLVAIN 筑波大学, 生命環境系, 助教 (20700107)
和田 茂樹 筑波大学, 生命環境系, 助教 (60512720)
BENJAMIN HARVEY 筑波大学, 生命環境系, 助教 (70785542)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | 海洋酸性化 / 二酸化炭素 / CO2シープ / 群集 / 間接効果 / 生物群集 / 直接効果 |
研究成果の概要 |
本研究は、CO2シープ(海底からCO2が噴き出し、天然の生態系全体が既に酸性化している海域)を用いて、海洋酸性化に対する生物群集の応答を評価することを目的としている。CO2シープ海域では、石灰質の貝殻をもつ貝類などの個体数や種数が減少しており、さらに、そうした貝殻を利用するヤドカリ類の個体数や多様性も減少していた。ヤドカリ類の個体数減少は、利用可能な貝殻量が減ることによって間接的にもたらされ、種多様性の低下は、酸性化に脆弱な種が幼生期に減耗することで直接的に引き起こされることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋酸性化は、貝類やサンゴ等の殻や骨格の形成を阻害し、それら石灰化生物の多様性や個体数を減じることが報告されてきた。しかし、そうした石灰生物は他種へ生息場や餌を提供する役割をもつため、本来、酸性化の直接的な影響を受け難い種であっても、そうした石灰化生物が減少することで間接的に個体数が減じられることが判明した。このことは、海洋酸性化が、直接効果だけでなく、間接効果によって海洋生物に著しい影響を及ぼすことを示唆してる。
|