研究課題/領域番号 |
18H02225
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
海部 健三 中央大学, 法学部, 教授 (30615258)
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研究分担者 |
白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | ニホンウナギ / 放流 / 耳石 / 安定同位体比 / 安定同位体 / 資源保全 / ウナギ / 資源動態 |
研究成果の概要 |
複数の水系より入手したニホンウナギについて、耳石の酸素・炭素同位体分析を行い、判別モデルを用いて天然加入個体と放流個体の識別を行なった。既往研究のデータと合わせ、青森県から鹿児島県に至る17府県21水系について、放流個体/天然遡上個体の割合を明らかにした(876個体)。放流個体の割合は0.0%から100.0%と幅広く、全体では41.4%を占めた。この結果をもとに、天然個体の割合が高い水域において漁獲データを収集し、より正確な個体群動態の把握を試みたところ、それらの水域における天然のニホンウナギの減少が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境省は2013年にニホンウナギを絶滅危惧IB類に区分した。この時の評価に用いられた主なデータは、日本の内水面ウナギ漁獲量である。しかしながら放流個体が再生産に参加する確証はないため、ニホンウナギの個体群動態を正確に理解するにあたり、放流個体の存在は一種のコンタミとなっている。本研究により、水系ごとに大きな違いはあるものの、日本の内水面漁場に生息するニホンウナギのうち、放流ウナギがかなりの割合を占めることが確認された。本研究で試行したように、今後は天然遡上個体が優占する水域でデータを得ることにより、より正確にニホンウナギの個体群動態を把握できるようになる。
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