研究課題/領域番号 |
18H02226
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39070:ランドスケープ科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
柴田 昌三 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (50211959)
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研究分担者 |
福井 亘 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (60399128)
貫名 涼 (東口) 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (30832688)
小宅 由似 香川大学, 創造工学部, 助教 (30846176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 都市及び周辺緑地 / 環境緩和機能 / 生物多様性維持機能 / 統合的評価 / 都市の縮小化 |
研究成果の概要 |
京都市を対象とした都市域とその周辺域に存在するさまざまな緑地の環境緩和機能および生物多様性維持機能の解析によって、都市林として位置づけられるさまざまな空間は、歴史的背景(由来)と所有形態によって9つに類型化され、それぞれに分類される緑地には特徴的な機能があることが示された。得られた成果に基づいて考察を行った結果、それぞれの価値は評価できるものの、屋上緑化地や雨庭のように他要素との連結性が十分には認められない緑地があることが示唆された。今後、これらの成果を踏まえて、連結性を重視した提案が必要であることが示され、そのためには「都市林」という概念をもって解析・考察することが重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、これまでに都市とその周辺域において行われてきた緑地管理はそれなりに評価できるが、環境緩和機能と生物多様性維持機能の視点からはまだ不十分な点があることを示したことである。また、それらの機能は点的なものであり、連結性を考慮する必要性が高いことが示された。これは学術的にみたときに重要な視点である。さらに、こノコとの理解を社会に求め、実現にむけた施策を考える上で、本研究の成果は応用性が高いものであるといえる。このことは、これまでの施策とは異なる、都市における環境緩和機能や生物多様性維持機能を創出することによって豊かな都市生活が実現できることを示すことが可能になることを示唆している。
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