研究課題/領域番号 |
18H02229
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
水澤 玲子 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (30722946)
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研究分担者 |
石庭 寛子 福島大学, 環境放射能研究所, 特任講師 (00624967)
兼子 伸吾 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (30635983)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 福島第一原子力発電所 / 生物学的影響 / 突然変異率 / DNA酸化損傷 / 放射線感受性 / アカマツ / アカネズミ / DNA修復 / 突然変異 / 福島第一原子力発電所事故 / DNA突然変異 / マイクロサテライトマーカー / 低線量放射線 / 野生生物 / 放射線影響 / 遺伝的影響 / 放射能 |
研究成果の概要 |
2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故に伴う低線量ばくが,野生生物に遺伝的影響を及ぼしているかどうかを明らかにするために,放射線防護の観点から基準植物の適用が可能なアカマツを対象に生殖細胞系列の突然変異率及び葉のDNA酸化損傷レベルを調べた.また,基準動物の適用が可能なアカネズミを対象に放射線感受性関連遺伝子の対立遺伝子頻度を調べた.いずれの項目についても,高線量地域と対照区との間に統計的な差は検出されなかった.より多くのサンプルを解析すれば何らかの影響が検出される可能性を否定するものではないが,先の事故に起因する被ばくによって野生生物に劇的な遺伝的影響が生じているとは考えにくい.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2011年から翌年にかけて設定された避難指示区域は除染の状況や自然減衰の程度に基づき定期的に見直されてきた.かつて避難指示準備区域や帰還困難区域に設定されていた地域の多くが2023年5月1日現在居住可能となっている.被ばくによって何らかの影響が見られたとする結果,すなわちポジティブデータは,ネガティブデータと比べて公表される頻度が高く,また話題にも上りやすい傾向にある.しかし当該地域の今後の復興計画の策定に当たっては本研究の結果のようなネガティブデータもまた,ポジティブデータと同等の重要な意義を持つと考えられる.
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