研究課題/領域番号 |
18H02232
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山田 利博 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (30332571)
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研究分担者 |
松下 範久 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (00282567)
杉元 倫子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (20353732)
横田 信三 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60210613)
平尾 聡秀 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 講師 (90598210)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2018年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 腐朽 / 微生物 / 群集組成 / 群集機能 / 樹木 |
研究成果の概要 |
主にナミダタケモドキによるサワラ心材腐朽を事例とし、生立木腐朽の進展と菌類群集の変化との関係解明を試みた。日本産ナミダタケモドキは海外産菌とは異なる隠蔽種であることが明らかとなった。材内における本菌の存在量は腐朽の進行とともに増加した後に減少し、それに伴って他の菌類の種類や量にも変動が認められた。被害侵入部と考えられる根株、被害林および被害林以外の土壌からも本属菌が検出され、感染から進展した腐朽の間における動態が示された。腐朽部では材構成成分としてリグニンの非縮合型構造の減少、抽出成分の減少と質的変化が認められ、腐朽菌との相互作用が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで知られていなかった生立木腐朽における菌類の動態の詳細をDNAレベルで明らかにした意義は大きいと考えられ、今後の菌類間および被害樹木との相互作用の研究の立ち上げに貢献できる。 社会的にも、腐朽の進行と腐朽菌の動態との関連はグリーンインフラとしての森林林業や都市樹木の管理に適用することが可能である。特に従来型の腐朽診断や対策の参考になる他、DNAを活用した診断技術開発にも繋がる。
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