研究課題/領域番号 |
18H02244
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2019-2020) 熊本県立大学 (2018) |
研究代表者 |
井上 昭夫 近畿大学, 農学部, 教授 (80304202)
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研究分担者 |
溝上 展也 九州大学, 農学研究院, 教授 (00274522)
山本 一清 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (40262430)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | 地上レーザスキャナ / 針葉樹 / 人工林 / 樹幹形 / 森林計測 / 地上レーザ・スキャナ / 望高法 |
研究成果の概要 |
近年,地上レーザスキャナ(以下,TLSと記す)を用いた効率的な森林調査に対する関心が世界的に高まってきている。しかし,現行のTLSによる森林調査では,樹高が過小評価される問題があり,レーザ計測の原理上,この問題はレーザの性能が向上しても解決できない。そこで,この研究では,TLSによって正しく計測できる胸高直径と望高(胸高直径を一定の割合で縮小した上部直径の地上高)に基づいて推定する方法を構築した。そして,わが国の針葉樹(スギ,ヒノキおよびカラマツ)のデータをもとにして,この方法の妥当性を検証した。その結果,この方法によって,おおむね±2 m以内の誤差をもって樹高を推定できることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この方法の学術的意義としては,過去に提案されて以降,上部直径の効率的な計測方法がなかったために広く普及しなかった望高法の再評価が挙げられる。従来の望高法では,胸高直径を半分に縮小した直径の高さを望高と定義していたのに対し,本研究では任意の縮小率を採用している点において,望高法の一般化に成功したものとみることもできる。また,本研究の社会的意義としては,地上レーザスキャナによる効率的な森林調査の正確度を向上させることを通して,スマート林業の推進や林業の成長産業化に貢献することが挙げられよう。
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