研究課題/領域番号 |
18H02248
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
内山 憲太郎 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40501937)
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研究分担者 |
韓 慶民 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40391180)
陶山 佳久 東北大学, 農学研究科, 教授 (60282315)
楠本 倫久 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80537168)
金谷 整一 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (90353648)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 生体防御物質 / カロテノイド / テルペノイド / 地理的変異 / 環境適応 / 適応変異 / アソシエーション解析 / 局所適応 / ゲノムワイドDNAマーカー / ゲノムワイド関連解析 / 気候変動 / 防御物質 / ゲノムワイド解析 |
研究成果の概要 |
スギの産地試験地において、天然林の針葉内の生体防御物質(カロテノイド10種、テルペノイド23種)の地理的変異を調査した。カロテノイド、テルペノイドともに、いくつかの物質には明瞭な地理的構造が認められた。また、いくつかのモノテルペンの含有量は、冬期の最低気温と強い相関が認められ、スギの環境適応に寄与していることが予想された。25000座のSNPとの関連解析の結果、6種のカロテノイドと10座、15種のテルペノイドと39座の関連するSNPが検出された。SNP近傍には、光合成関連タンパクや脂質代謝関連の候補遺伝子が複数確認された。これらの遺伝子は、スギの環境適応を理解する上での重要な候補遺伝子である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後予想されている急速な気候変動は、林業および森林生態系にとって大きな脅威である。しかし、樹木種がどの程度の環境変動を許容するかはあまりわかっていない。自ら動くことができない植物は体内で様々な防御物質を生産することで環境変動へと対抗している。これらの防御物質の理解は、樹木の環境変動への応答を理解する上で重要である。そこで本研究では、日本を代表する林業樹種であるスギにおいて、分布域全域の針葉内の各種防御物質を調査し、その地理的変異と遺伝的基盤を始めて明らかにした。
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