研究課題/領域番号 |
18H02252
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
吉田 誠 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30447510)
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研究分担者 |
五十嵐 圭日子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (80345181)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 11,050千円 (直接経費: 8,500千円、間接経費: 2,550千円)
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キーワード | セルロース結合ドメイン / 褐色腐朽菌 / CBM / 溶解性多糖モノオキシゲナーゼ |
研究成果の概要 |
自然界において木材を分解する菌類の一種である褐色腐朽菌Gloeophyllum trabeumが有するセルロース結合ドメイン(CBD)が、これまでに知られているCBDと比較して、10倍以上の吸着効率で天然の結晶性セルロースに特異的に吸着することを明らかにした。このCBDは従来知られているものとは全く異なるメカニズムでセルロースに吸着することも明らかにした。さらに、この新規CBDをセルロース結晶領域の分布様式をモニタリングするツールとして利用することができる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セルロース結合ドメイン(CBD)は、様々なセルロース分解酵素に付加する構造的に独立した領域であり、そのセルロースに吸着する特性から、セルロースの構造的な特性の可視化や植物細胞壁構造の可視化、セルロース材料の改質などに用いることができるポテンシャルを有する。しかしながら、従来のCBDはセルロースへの特異性が低いという欠点を抱えている。本研究では、真菌類の一種が有する新たなCBDの機能解析により、このドメインが極めて高い特異性かつ高い親和性でセルロースに吸着することを見出した。これは、CBDを用いたセルロースの新たな解析法の提案につながると同時に、セルロースの新規改質技術の開発にも寄与する。
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