研究課題/領域番号 |
18H02256
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古賀 大尚 大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (30634539)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | ナノセルロース / ナノペーパー / ナノカーボン / 半導体 / 炭化 / グリーンエレクトロニクス / センサー / 導体 / 炭素化 |
研究成果の概要 |
本研究では、環境調和型・持続性エレクトロニクスの実現に向け、樹木ナノセルロースの電子ナノ材料化に取り組んだ。まず、元は絶縁体であるナノセルロースの段階的炭化戦略により、その電気特性を絶縁体~半導体~準導体の広範囲で細かく制御(電気抵抗率:10の13乗~10の-2乗 Ω cm、バンドギャップ:5.3~0 eV)することに成功した。さらに、水蒸気選択センシング機能と飛沫モニタリング応用(半導体)から、バイオ燃料電池発電機能とグルコースセンシング応用・LED点灯(準導体)まで、幅広い用途における有用性を確認できた。以上の様に、次世代グリーン・サステイナブルエレクトロニクスに先鞭をつける成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、全世界の電子デバイス生産量が急増し、枯渇性資源の消費が益々加速している。また、大量の電子ゴミが発生し、人や環境への悪影響を招いている。そのため、持続可能資源由来で、人と環境に優しい電子デバイスの創出が希求されている。本研究の成果は、持続生産可能な樹木ナノセルロースを新奇電子材料に変換し、さらに、デバイス素子(特に、今後益々需要が高まるセンサデバイス)としての有用性を実証したものである。すなわち、人と環境に調和する電子デバイスの創出に貢献するもので、学術的にも社会的にも意義深い成果と言える。
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