研究課題/領域番号 |
18H02273
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
都木 靖彰 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (10212002)
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研究分担者 |
吉田 誠一郎 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 工業試験場, 研究職員 (00806002)
松嶋 景一郎 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 産業技術環境研究本部 工業試験場, 主査 (10469679)
柚木 俊二 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 上席研究員 (20399398)
畑山 博哉 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部バイオ応用技術グループ, 副主任研究員 (80614552)
佐伯 宏樹 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (90250505)
三輪 佳子 (小玉佳子) 九州大学, 工学研究院, 特任助教 (90630476)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
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キーワード | コラーゲンペプチド / 水産廃棄物利用 / 創傷治癒 / 褥瘡軽減 / 慢性創傷(褥瘡)治癒 / マトリカイン |
研究成果の概要 |
水産廃棄物から得られるコラーゲンペプチド(CP)を「床ずれ」治療もしくは予防用クリームに利用することを目的に,まずCP生産の原料となる精製コラーゲンおよび高純度ゼラチンの製造技術開発をおこなった。その後,酵素を用いて製造したCPを高温高圧処理することでさらに低分子化できることを示すとともに,低分子化により抗酸化能が増すことを示した。しかし,高温高圧処理によっては皮膚線維芽細胞に対する機能性は高まらず,むしろ長時間の処理によっては細胞遊走が阻害されたりCPの細胞増殖活性化能がなくなった。これらの結果から,適度な高温高圧処理により抗酸化能が高く細胞活性化能を持つCPを合成できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類の加工残渣に含まれるコラーゲンを分解したCPは様々な生物活性を持つことが知られる。しかし,これまでの研究は基本的に「食べて効く」ことをを前提としているが,健康食品用CPが低価格であることが災いして輸入CPにおされ,残念ながら国産魚類由来CPの多くは商品化に失敗している。本研究成果は,国産魚類由来CPの商品化を実現するために必要な,高価な医療用CPの開発と体内で確実に機能することの証明(床ずれのような傷口からは投与したCPが直接体内に侵入するので高濃度で患部に届くことが期待できる)の第一歩となった。
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