研究課題/領域番号 |
18H02290
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41020:農業社会構造関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
足立 芳宏 京都大学, 農学研究科, 教授 (40283650)
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研究分担者 |
伊藤 淳史 京都大学, 農学研究科, 准教授 (00402826)
大瀧 真俊 名城大学, 経済学部, 准教授 (10781320)
菊池 智裕 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (20639330)
安岡 健一 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (20708929)
名和 洋人 名城大学, 経済学部, 准教授 (50549623)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 農業史 / 農業開発史 / 戦後開拓 / ジェンダー / 20世紀開発史 / 農村社会史 / 比較史 / 農業改良普及 / 農業開発 / 戦後史 / 農業技術 / 農業改良普及史 / 農業改良普及事業 |
研究成果の概要 |
20世紀中葉(1950-60年代)の冷戦体制下において、民主主義と科学主義の名の下に、国家主導による様々な農業・農村開発事業が世界的な規模で実施された。そのインパクトはその後の農村景観の改造や、さらには農村の人々の暮らしの根幹にまで及ぶほどの広さと深さをもつものであった。本研究ではその実態と全体像を、冷戦体制下において異なる場に位置付けられた複数の地域を対象に、人々の開発経験や技術受容に焦点をあてつつ、グローバル史および比較史の視点から重層的に明らかにした。その成果は足立芳宏(編)『農業開発の現代史―冷戦下のテクノロジー・辺境地・ジェンダー―』(2022年、京都大学学術出版会)として刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、スマート農業への期待にみられるように農業はますます知識集約型産業の色彩を強めている。その一方でゲノム編集技術にみられるように科学技術のより一層の進展に対する人々の不安も大きい。さらにロシア・ウクライナ戦争では、はからずも世界の食糧問題のグローバル化が想定以上に進行していることが明らかになった。 本研究の学術的意義は、従来の一国史的な枠組みに基づく戦後日本農業史像をグローバルな視点から革新することにある。同時に20世紀中葉の科学主義に偏した農業・農村の開発の経験を明らかにすることにより、歴史学の立場から現代世界が直面する農と食の問題の解決に資するものであり、この点に社会的意義が認められる。
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