研究課題/領域番号 |
18H02296
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 茨城大学 (2020) 東京農工大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
向後 雄二 茨城大学, 農学部, 特任教授 (30414452)
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研究分担者 |
堀 俊和 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, ユニット長 (20414451)
林田 洋一 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 上級研究員 (50414454)
斎藤 広隆 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70447514)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 複合災害 / 地震 / 豪雨 / 斜面崩壊 / 不飽和土 / 侵食 / 圧密解析 / 斜面安定対策 / 複合地盤災害 / 地盤災害 / 模型実験 / 斜面安定 / 数値計算 |
研究成果の概要 |
本研究では,降雨と地震が複合した斜面崩壊解析システムとその崩壊に対する強靭化対策の構築を目指した。解析では,①間隙水圧の変動による変形と崩壊を予測できること,②不飽和土の特性を評価できる構成関係,③地震動による動的な変形と崩壊を予測できること,を考慮し解析方法を構築した。また,強靭化対策では,④ソイルセメントによる斜面侵食防止と,⑤蛇篭による斜面安定化工法について検討した。その結果,解析法では,上記の点を考慮した解析法が構築でき,降雨による崩壊と地震挙動をある程度予測可能であることがわかった。また,ソイルセメントの高い侵食防止機能と,パイプ付き蛇篭の斜面安定化機能を確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
豪雨や地震による斜面崩壊に代表される土砂災害は,地球温暖化や地殻活動の活発化と相まって年々その度合いを増している。これまでは,豪雨と地震それぞれに対して安全性が検討されてきたが,近年の事象から,このような豪雨・地震複合型崩壊は今後多発する可能性が高いと考えられる。本研究では,複合災害を予測できる手法(解析法)を開発した。この手法では,土と土中水の相互作用,それぞれの挙動の予測が可能である。本手法は,他の多くの地盤工学上の問題に適用可能であり,土構造物の設計に新しい知見を与える可能性がある。また,ソイルセメントと蛇篭を用いた経済的な斜面の安定化対策について,上記手法を基にその有効性も検討した。
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