研究課題/領域番号 |
18H02299
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
緒方 英彦 鳥取大学, 農学部, 教授 (90304203)
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研究分担者 |
兵頭 正浩 鳥取大学, 農学部, 准教授 (60611803)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 農業水利施設 / 凍害検診 / 余寿命 / 気泡 / 微視的観察 / 炭酸化 / 暴露試験 / 余寿命評価手法 / 残存耐凍害性 / エトリンガイト / 凍害 / ひび割れ / 粗骨材かぶり / 凍害マーカー |
研究成果の概要 |
本研究課題では,積雪寒冷地の開水路を対象に,凍害の発生過程および発生位置の特定,定量的な余寿命評価を行うための新たな指標の探索に関する研究を実施し,次の成果を得た。 2018年度は,コンクリート表面のモルタル層がスケーリング抵抗性に及ぼす影響,凍害劣化が進行すると溶出したカルシウムが結晶化することで閉塞した気泡が存在することを明らかにした。2019年度は,微視的観察により気泡およびひび割れを閉塞している析出物がエトリンガイトであること,およびその環境要素を明らかにした。2020年度は,エトリンガイトによる気泡の閉塞に伴う気泡径分布の変化を指標とする凍害検診手法と余寿命評価の妥当性を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
積雪寒冷地では,農業に身近な存在である水が劣化因子となる凍害が多くの農業水利施設に発生しており,自然災害が発生した際の施設の大規模な機能喪失,破壊が懸念されている。特に水路については,積雪寒冷地に位置するのは全体の約4割にも及ぶことから,我が国におけるインフラ長寿命化計画を推進する上でも,積雪寒冷地における農業水利施設を対象にした凍害検診技術と余寿命評価手法を開発する重要性は高い。 本研究課題では,既存の診断手法を進展させた凍害検診および適切な余寿命評価手法を行うための新たな指標を突き止めた。これにより,農業水利施設の対策として取り組まれる補修あるいは改築の適正な判断ができるようになる。
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